東洋医学から見た足の痙攣

自分の意思と関係なく、足が急に痙攣して止まらなくなった経験はないでしょうか?
自分の意思に反して動くと怖いようですが短時間で収まるものがほとんどです。まずは落ち着きましょう。
たまに足が痙攣するのは誰にでも起こり得ることですが、何度も繰り返すのは注意が必要です。何か怖い病気が隠れているかもしれません。ここでは足の痙攣について説明します。

痙攣の原因と、病気の可能性

痙攣の原因として、筋肉の使い過ぎ、反対に運動習慣が無い、ミネラル(カルシウムマグネシウムナトリウムカリウムなど)の不足、ストレスなどがあります。
筋肉がうまく動かなかったり、筋肉と脳の伝達をつなぐ役割をしているミネラルの不足など、いろいろな原因が考えられます。

また、痙攣の裏に隠れる危険な病気もあります。

・てんかん
・破傷風
・ウイルス性脳炎  など

足の痙攣には、これらの病気が隠れている可能性がありますので、決して自己判断はせず、重症の症状の場合は必ず、『脳神経外科』に行って適切な処置を受けましょう
年齢を重ねるにつれて、足が痙攣する症状が慢性化するというケースが多くみられます。

東洋医学から見た足の痙攣

なぜ足の痙攣が慢性化してしまったのか、東洋医学的な観点から見て行きたいと思います。
病院に行っても病気は見つからないのに足の痙攣が治らない人はいませんか?
東洋医学では体の痛い所だけで見るのではなく、体全体を見て各所のつながりを重要視します。東洋医学の診察は、視覚や嗅覚や聴覚、または触診など、すべての感覚を使って行われます。

東洋医学で重要視されていることは、気、水、血で、それらが不足したり、滞ったり、汚れたりすることで、未病と呼ばれるなんとなく調子が悪い状態になり、それが進むと病気になると考えられます。この3つが相互にバランスを取り合っていることで、体の健康が保たれます。

さて、足の痙攣は気、水、血の何が原因で起こっているのでしょうか。東洋医学からみると足の痙攣は血の不足が原因と言われています。東洋医学では血の流れはとても大切な要素で、血がスムーズに流れるためには良い状態の血が作られていることが重要です。
血は栄養や酸素などを血液と一緒に体の隅々に運んだり、老廃物を回収したりしています。血がドロドロになると動脈硬化になったりもしますので、血がスムーズに流れることは重要です。

血が不足している状態

東洋医学では血が足りない状態を血虚(けっきょ)と言い、一般的に言う貧血とはまた少し違った意味での血が不足した状態のことを言います。
血の量が不足していたり、血の量は十分でも流れがよくなかったり栄養がたりてなかったり、血がドロドロで流れが悪かったり、それらすべてを血虚と表します。

血は体をめぐりながら、栄養を届けています。生きていくうえで大切な臓器、心臓や胃は動くのにたくさんの血を必要とします。食事の後など眠くなるのは、胃を動かすために胃にたくさんの血が集まるため、脳に血が回らなくなるからです。

血の不足で現れる症状

血が足りなくなると体の各部分は本来の力を発揮できません。手足は痺れ、冷えたり、筋肉が攣ったり力が入らなかったりします。また、爪は割れやすくなり、手足は乾燥してしまいます。

女性は、月々の生理や、出産、母乳をあげるにも血を使いますし、血が不足しがちです。
特に産後は、無理をすることの連続で体調が悪くなることがあります。思い当たることがあったら、血虚にならないように気をつけた生活習慣を送ってください。

血虚を改善する食事法

血の不足を改善するためには、まずは体をもとから作る食生活を改善する事が大切です。食事にかたよりがあるなら、ひとつのものから栄養をとろうと食べ続けたりする健康法はやめて、できるだけ多くの種類の食べ物を食べるようにしましょう。

また、血が不足している人は本来の胃の機能が落ちていて、一度に吸収できる力が弱くなってしまっているので、血を補うための食事も、一度にたくさん食べず、1日5回に小分けにして食べるなどの工夫も必要です。

血の質をよくする食事法

血の質をよくするために、色の濃いものを積極的に食べるようにしましょう。
血の量、血の流れをともに改善してくれる食べ物には、緑黄色野菜、プルーンや、クコの実などのドライフルーツ、また黒ごま、黒豆などの黒い食材があります。
少しずつ気を付けて毎日の食事に取り入れるようにしましょう。たんぱく質を食べるようにするのも大切なことです。
赤みの多い牛肉のステーキや鶏肉、まぐろ、かつおなどは血を補ってくれます。
動物性タンパク質と植物性タンパク質などをバランスよく食べるのが理想です。

水分補給と血流改善で足の痙攣予防

足の痙攣は、ストレッチやアルカリイオン水などの補給を気を付けることが有名ですが、今回は東洋医学の視点から見て、足の痙攣の原因になっている体の中の状態に焦点を当ててみました。
なんとなく最近足が痙攣することがあるなと思う人、何をやってもなかなか痙攣が治らない人は、血のめぐりを改善する生活を心がけてみるのはいかがでしょうか。
足の痙攣以外にも体質を改善することは体を整えることになります。

 

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