足がつるということは、誰でも一度は経験したことがあると思います。その中でも、今回は足の裏がつる原因や対処法についてお話します。
足の裏がつる原因は?
足の裏というのは、わかりやすく言うと土踏まずの部分です。足の裏の筋肉がつっているということは、異常に収縮したり、けいれんを起こしている状態を言います。
足の裏は、衝撃を和らげて吸収する働きをしていて、すごく丈夫に出来ているので反発力がある筋肉組織です。足の裏は歩くときに必ず地面に接していることと、心臓から遠い場所にあります。
そして、重力で落ちてきた血液を心臓に送り返す役目をしているので、第2の心臓とも呼ばれています。すごく良く使われている場所なのでつりやすいのです。
足の裏がつることと病気の関係は?
足の裏がつるということは、病気の初期の症状である可能性があります。足の裏がつるのと同時に次の症状が起きたら要注意です。わかりやすくまとめました。
- のどが渇く、手足がしびれる → 糖尿病の疑いがあります。
- 腰が痛い、手足がしびれる → 椎間板ヘルニアの疑いがあります。
- 歩くのに障害がある → 脊柱管狭窄症や閉塞性動脈硬化症の疑いがあります。
- 片方の手や足だけに麻痺が起きる、頭が痛い、めまい → 脳梗塞の疑いがあります。
- 身体がだるい、むくみやすい → 腎疾患の疑いがあります。
このような症状が何度も起こる場合は、深刻な病気の場合があるので病院を受診しましょう。
足の裏がつった時の治し方
足の裏がつってしまったら、落ち着いて深呼吸をしてから、痛みが治まるまで足の裏に負担がかからない姿勢をしましょう。痛みが治まったら、足の裏の筋を伸ばします。
スポーツをしているときに、足の裏がつった場合は脱臼やねんざをしていたり、骨折の可能性があります。余計に症状を悪化させる場合があるので注意し、横になったり、椅子に腰かけましょう。
つった方の足を台に乗せる
直接足の裏が地面に付かないようにするためです。反対側の足に重心がかかるのでつった方の足が楽になります。腫れていたり、痛みがある場合は筋肉や腱などを痛めている場合があり、内出血をしていたり、関節に怪我をしていることも考えられるので病院を受診しましょう。
予防方法は?
運動の前に出来る予防としては、柔軟体操をすると、筋肉が柔らかくなって、つりづらくなります。水分と一緒にミネラルを補給すると良いです。
寝る前に出来る予防としては、運動前にする体操より簡単で良いので、ふくらはぎや足の裏や足の指のストレッチをしたり、マッサージをしたりしましょう。血行が良くなって寝ている間に足がつる予防になります。
水分と栄養を摂りましょう
水は1日1リットルが目安になります。栄養面ではカルシウムやマグネシウム、カリウム、ナトリウムを積極的に摂るようにします。
カルシウムは、乳製品や小魚などに含まれています。
マグネシウムは、大豆製品に含まれています。
カリウムは、野菜やイモ類に含まれています。
ナトリウムは、味の濃い食品や調味料に含まれています。
エアコンや扇風機を付けたまま寝るのは避けましょう。足の先を冷やしてしまうので要注意です。
足の裏が痛い時にはテーピングが効果的
1本目は、足の小指の外側にテープを張ってそのまま足の裏を斜めにかかとへ引っ張ります。
かかとをぐるっと巻き込んで親指の方へ引っ張って母趾球の下を通しテープを切って足の甲で止めます。母趾球というのは、足の裏の親指の付け根の膨らんだ所の事です。
2本目は、土踏まずのかかとの近くの方で、外側から内側に半円を描くように引き上げて引っ張って貼ります。テープを切って足の甲で止めます。
3本目は、テープを母趾球にかけないようにして、2本目のテープに3分の1位重ねて半円を描くように引っ張って貼ります。テープを切って足の甲で止めます。
4本目は、親指の付け根の横からかかとにテープをかぶせながら貼ります。かかとを通って、小指の付け根の横でテープを切ります。小指の付け根で止めます。
ストレッチをしてみましょう
手の指足の指をつかんで、一番痛い所がのびるように意識しながらグーッと引き付けます。
手の指でつかむのが痛くて辛い場合は、手前に引く動きが出来れば良いので、壁や机、柱などを使ってストレッチしてみましょう。痛みが治まって来たら痛い所を良くマッサージしましょう。
足がつっても落ち着いて対応が大切
足がつる症状は突然です。驚きと痛みでつい力を入れてしまいますが、足の裏がつる原因は、筋肉の収縮や痙攣を起こしてしまっていることが原因なので、痛みが起こってしまった場合は焦らずに深呼吸をして落ち着くことが第一です。体の力を抜いて足の裏の筋を伸ばしたり、負担がかからない体勢になって様子をみましょう。
ただ、病気の初期症状の場合もあるので注意しておくことも大切です。
柔軟体操やストレッチをしてつるのを予防しましょう。足の先を冷やすことになるのでエアコンや扇風機を付けたまま寝てしまうのはおすすめできません。
水分や栄養の補給も忘れずに予防することから始めましょう。