医療用の弾性ストッキングってなに？

弾性ストッキングと言うものはご存じでしょうか？
女性ですとむくみなどの解消のために夜用弾性ストッキングを履かれて寝られる方もいらっしゃるかと思います。
また病院で手術などするときに血栓が出来ないように履いたりもします。医療用の弾性ストッキングは命を守るものになるので欠かせないものです。
今回は医療用の弾性ストッキングについて説明します。

美容用弾性ストッキング

美容用の弾性ストッキングは足の浮腫が気になる方やだるく重くなってしまった足などに効果があります。

美容用弾性ストッキングの効果
足の浮腫は立っているとどうしても起きてしまうものです。血液の流れが悪くなるとなおさらです。心臓から足に流れ足から上に流れて心臓に戻る、その時に重要なのが心臓の弁です。血液の流れが逆流しないために蓋をしてくれる役目です。

老廃物を含んだ血液が身体を流れますが腎臓などの臓器でろ過され心臓に戻っていきます。
この時にしっかりろ過されず、弁も緩んでいたりすると水分がたまり浮腫がでます。
それが一番下にある足にあらわれます。これがむくみの理由です。

むくみの解消法
水分がたまり浮腫んでしまう足に圧をかけることで血液の流れもよくなり足がスッキリします。浮腫が解消されるためです。弾性ストッキングを利用するときには自分にあったサイズをしっかり選ぶことも重要です。サイズが間違っていると圧をかけすぎてしまい体調を崩しますので注意が必要です。

医療用弾性ストッキング

こちらは病院で使うものになります。手術や長期ベッド上で動かないなどの治療をするときにはきます。

医療用弾性ストッキングの効果
手術をする場合長時間寝た状態になる場合血栓が出来ないようにはきます。血栓とは血小板や血液の塊です。その塊が血管を詰まらせます。塊は血液にぐいぐい押され血液中を流れてしまうと心臓まで行ってしまい命にかかわります。そのためにも弾性ストッキングをはきます。

足の静脈で血流がうっ滞して血栓ができるので弾性ストッキングでカバーをします。カバーをしてうっ滞を起こさせないようにします。医療用弾性ストッキングは膝下、太股、おしりまでと種類がありますがほとんどが膝下のものを使います。

弾性ストッキングの保険や価格は？

弾性ストッキングの保険適用になるのかや価格も気になります。お値段は色々ありますので参考までにご紹介しておきます。

・医療用弾性ストッキング
こちらの価格は2000円～10000円と色々あります。
大きさや長さ、圧の強さによって価格がかわります。
また、保険適用になるものは医師が弾性ストッキングの使用を指示された場合のみ保険適用になります。病院で少し浮腫があると言われ指示はなかったが自身で使用したものは保険適用にならないので注意しましょう。

・美容用弾性ストッキング
こちらはドラックストアーなどに色々なメーカーさんが出されています。立ち仕事をされていて足が浮腫んでしまうので夜、寝るときに履いて寝る方が増えています。
価格も1000円～5000円くらいで医療用より少し安いです。美容用弾性ストッキングなのでもちろん保険適用にはなりません。

弾性ストッキングの注意点

まず、持病がある方は必ず医師に相談してから使ってください。
血管炎や糖尿などの持病があるかたは、無理に使ってしまうと血液の流れが悪くなり悪化してしまう場合があるので注意してください。

また、妊娠中の方も胎児に影響が出てしまう場合があるので使用はさけてください。

弾性ストッキングの履き方
つま先からシワができないようにはきます。シワができてしまうとシワの部分がキツくなりすぎ血液の流れが悪くなってしまったり内出血をしてしまうのでしっかり伸ばしながらはいてください。

サイズ選びは慎重に
美容用弾性ストッキングを自身で購入の時はサイズに気を付けてください。
サイズが大きいと寝ている時にかかとの方にストッキングが落ちてしまい締め付けすぎてしまいます。血液の流れが途切れてしまうと大変なことになります。
小さいサイズにしてしまうと圧がかかりすぎて体調不良を起こしますのでしっかりサイズ選びをしてください。
サイズは箱などに書いてあるのでチェックに自分のサイズを選びましょう。

美容用弾性ストッキングは女性の味方です。便利なアイテムほど使用するときは気を付けないといけないものです。

また、医療用で保険適用になっていない場合は、医師に相談してみてください。医師が必要なものだと指示があれば保険適用になります。一度確認をしてみるといいと思います。

医療用弾性ストッキングに「白」が多い理由

医療用弾性ストッキングは白が基本色になりますが、時々ピンクや水色などを見かけます。
医療用なので、おしゃれな感じではありません。
なぜ、基本的なカラーが白なのかというと、やはり医療用なので出血した場合にどこから出血しているのかが一目でわかるよう白になっています。柄があると出血が見つけにくいときがあるためです。